銀山駅 (函館本線)

◆静かな山の上の銀山駅

静かで雰囲気のよかった然別駅だった。次に向かう銀山駅は、先日、世界遺産に登録された石見銀山とは何の関係もない北海道のローカル駅なのだが、銀山という地名が付いているのだから近くに銀山が在ったのであろうか。

国道5号線を銀山の集落に向けて車を走らせるが、銀山の集落へは途中、国道から離れて行かなければならなかった。やがて銀山の集落についたが、バス停には「銀山駅下」と書かれていた。どういうことだろう?? 下というのはバス停が銀山駅の下にある。つまり、銀山駅は山の方にあるんだと考えた。辺りを見渡すと周りは高い山の囲まれている盆地のようなところのようであった。地図を見ながら、山の方に登っていく道路をかなり上の方まで行くと、やがて銀山駅に着いたのだった。駅の100mほど下に民家が見えている以外は山しか見えない秘境駅と呼べそうなところに駅があった。集落からはかなり山の上に在るようである。

駅はとっても静かで、虫の声と鳥のさえずり、筆者の足音以外は何も聞こえない静寂に満ちたすばらしい駅だった。駅舎は残念ながら建替えられて居るようで古くはないのだが、山また山の景色がとてもすばらしい風情を醸し出している癒し効果抜群のおススメの駅だ。北海道には約500駅ほどJRの駅があるが、その中でも上位にに入れたいぐらいのいい雰囲気の駅だった。また、この辺りを通る函館本線の路線は山の尾根伝いに敷設しているようで麓の集落が遥か山の下にある。山線と呼ばれる由縁が見て取れるような駅だった。

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